斎藤一治
斉藤と河井浩美医師とのメッセージ交換文を次に紹介させていただきます。
斉藤は、同医師に「腸の脳(gut brain)」と自律神経との違いを御教示くださいとお願いいたしました。
おひさ!です。
みなさん、元気がなによりです(笑)
さてと、「腸の脳」です。
まず、脳がある動物を思い出してください。
たいていが哺乳類・鳥・爬虫類・両生類・魚・・・・・・・ ・・・・ ・・?
ですね。
あとヤツメウナギ・ホヤ・ナメクジウオ、こいつら原索動物にも脳はあります。
知ってる方なら、タコ・イカ!りっぱな脳を持っています。
それ以外、昆虫・蟹海老・蜘蛛・カブトガニ、脳あります。
それ以外の動物を思い出してください。
ミミズ・・・・ウミウシ・・・貝・・・回虫?・・・ヒル・・・クラゲ?・・・サンゴ・・・
そう、もうこのあたりの動物に至ると、脳はありません。
神経節も「脳」として勘定に入れてますから、こいつらにゃ脳はない!
脳がないから能なしで、無神経かと言うと、神経はちゃんと持っている。
だから動くんですね、伸び縮みしながら、のたくったりして。
あいつらは、身体まで蠕動運動をするのです。
はいな!もうわかりましたね。
あいつらは、「腸」の蠕動運動を、身体にも応用したのです。
脳がない動物など、地球の7割以上!
でも
腸がない動物など存在しません。
寄生虫でも、一応腸はある。
まず「腸」があって、腸を動かすために、筋肉が取り巻いた。
この時点ではまだ神経はなくてもいい。
心臓みたいに独自の伝達系でOK!
ドミノ倒しのように、次々ととなりの筋肉が縮めば、
食べ物は中に入ったり、外に出たり。
ここまでご理解?
さて、腸の中で食べ物を効率よく消化させようとしたら
食べた食物ができるだけ、腸の全面に付着する方が吸収効率がいい。
だからドミノ倒しでは具合が悪い。
だから腸の神経が必要になります。
神経などあってもなくてもいい事務方です。
なくてもいいけどあった方が便利がいい。
便利だからよく使う。
使うから発達する。
神経が増えたら、神経節ができる。
ま、事務課ですな。
で、この事務課が、現場の調整を始めるわけです。
調整で済んでたらいいんですけど、
便利だから使っていると、どんどん発達して、
尻尾が犬を振り回すようになります。
これが「腸の脳」です。
で、この「腸の脳」が、内側の腸の筋肉だけではなく、
外側の身体の筋肉も蠕動運動で動かします。
すると摂食効率がよくなるので、もっと発達して、
腸だけだった身体には、捕食器官である「エラ」ができます。
口から胃の手前まで、ぜぇんぶ「エラ」です。
「エラ」は飲み込む器官でして、
大きく飲み込んで、水を漉して効率よく捕食する。
だから顎なんて「エラ」の最たるものです。
それから心臓・動脈、ガス交換装置、前足、口のまわりの触手、咽、全部「エラ」です。
耳、鼻、脳下垂体前葉、「エラ」です。
人間で言えば、横隔膜より頭側は、全部「エラ」です。
腸に比べて「エラ」の方が圧倒的に複雑な動きをします。
つまり事務方が腸よりも発達するわけでして、
エラの事務室は、総務部に格上げになり、
総務部が、「エラ」と同時に「腸」までをコントロールするようになります。
つまり「腸」の神経のうえに、「エラ」の神経が乗っかるわけでして、
「腸」の神経が「副交感神経」、「エラ」の神経が「交感神経」です。
「副交感神経」と「交感神経」をあわせて自律神経といいます。
だから「エラ」の「交感神経」は、自前のルートの動脈を線路にしていますが
もともと他人だった「腸」に張り巡らさなきゃならなかった「副交感神経」は、
延髄から迷走神経という、太い脳神経を長く長く伸ばして、「エラ」や「腸」につなぎました。
脳幹と呼ばれる、中脳・橋・延髄、これが「エラの脳」です。
「エラ」が発達すると、運動機能がよくなります。
視覚や聴覚なんぞができた日にゃ、情報処理能力が莫大になります。
こいつの専用情報処理室がいわゆる「大脳」でして、
総務部より偉い取締役室が出来ちゃった(笑)
で、取締役「大脳」が総務「脳幹」を通じて、現場統括室の「エラ」事務室と、現場「腸」事務室をコントロールするよーになったわけです。
現場である「腸」など、勝手にやっていたいのに、
現場を知らない取締役から指示されるから大変です(笑)
以上
以下は私の蛇足です。
> 私たちの身体の本体は「腸」です。
> 本体である腸に任せる、副交感神経に従順になるということが自然型です。
> この自然型に逆らって、取締役「大脳」優先になりますと、身体が壊れてきます。
> 身体は、前触れを出して、壊れつつあることを知らせてくれています。
> それでも、私たちは、大脳を優先させて自然型に戻ろうとしないので、ついに赤信号を出します。
> これが病氣の症状としての炎症です。
以上
斉藤のまとめ
身体の声は自然の声であり、これに素直従順になることが健康を維持する秘訣です。
野生動物は、自然に素直従順ですから、病氣になることなく、生きとしいけるものと共生・共存・棲み分けして、幸せな生活を満喫しています。
人間は大脳が異常に大きくなったため、自然に逆らい「我儘気紛れ」な振る舞いに及んでいます。
「自然型に戻りましょう」と自然治癒力が作動していただいた結果が炎症です。
炎症とは、病理学の教科書に「組織修復機点のことである」と書いてあります。
すなわち、自然治癒力が作動して、修復作業に入っていただいているのです。
この修復工事を円滑に進めていただくために、副交感神経を優位にした生活を取り戻しましょう。
つまり、素直になって、万物に感謝申し上げ、大いに笑い、笑顔を振り撒きましょう。
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